Web系プログラマは、ずっとデスクに座ってモニタを見つめ、キーボードを叩いていればいいと考えている人がいます。プログラマなのですから、プログラミングさえしていればいいのではないかと考える人が多いのです。確かに、1日のうちのほとんどの時間はコード記述に費やすでしょう。しかし、実際に働いてみるとわかりますが、それ以外のさまざまなことも行わなければなりません。
例えば、Webシステムの開発だけではなく、デザインをする必要が出てくる場合もあるでしょう。小さい企業ならなおのこと、Web系プログラマが他の仕事をする機会は増えます。人が少ないと役割分担ができずに、多彩な業務を1人で受け持つ必要性が出てくるからです。
また、クライアントからの依頼の内容によっては、テスターのような仕事をすることもあるかもしれません。他人の作ったコードをチェックして、問題箇所を洗い出して修正します。さらに、人によってはレタッチソフトやドローイングソフトを立ち上げ、素材となる絵やロゴを作ることもあるでしょう。他にも、一般のサラリーマンと同じように、オフィスの清掃も行うことがあります。機材のセッティングや調整、資料のコピー、買い出しなど、雑用をしなければいけないケースは多いです。
こうした仕事をするつもりがないと、理想と現実とのギャップに苦しんで早期離職ということにもなりかねません。そのため、あらかじめ現場の様子を知っておくことは重要になります。最初からそうした作業も仕事のうちだと思っていれば、早期離職という最悪の事態を回避できるのです。